Ｑ１６：植木は建物に悪影響を与えるのですか？

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Ｑ１６：植木は建物に悪影響を与えるのですか？
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Ａ：その通りです」。例外もありますが現代建築と環境には向いていません。

植木が建物に直接害を与える事はありませんが、植木のもたらす湿気で外壁にダメージを
与える事が多いです。

○木部のシロアリ発生
○窯業系外へ機材の変形、亀裂
○鉄部の錆び
○屋根部の樋詰まり
○カビによる各部位への劣化
上記が大部分です。

特にツタ等の植物を建物に這わせると大きなダメージを与える事になります。
排水等には注意しましょう。根を張り巡らせて肥大化します。
それにより基礎内部の排水が全く機能しなくなった例は意外と多く、シロアリに匹敵するほどの
危険性もあります。
基礎内部の排水が根で詰まると、高圧洗浄程度では一時的にしか直りません。
原因となる木を撤去し、根を撤去しないと再び詰まります。
酷い場合は建物の基礎を切除して配管し直す事になり、非常に高額になる例もあります。

香草などの植物はかわいいので好まれますが、異常繁殖や庭の雑草と勝手に交配して雑種に
なりやすいので注意
雑草を負かず程増える事もありますので、手入れが追いつきません。これではどっちが雑草か…

他には球根持つ木は特に危険です。
深くに根を張らせ、基礎の内部に球根を植え付けたケースは最悪です。
実例では植物が大きくなるにつれて球根が太り、基礎を割りました。
施主様が庭にイチジクを植えて大きくなり邪魔になって切り倒したのですが何度も芽が生えてきた
そうです。球根を枯らさないと止めることは難しいでしょう。
全く見えない場所で悪化していきますので極力家の外周に植木は避けましょう。

昔の日本家屋は瓦が飛ばないように家の離れた周囲に植樹を行い、台風の被害から建物を
守ってきました。
東北にある農村の合掌造りの民家では屋敷林という大木で家を囲み、台風による建物の倒壊を
防ぎヒノキはシロアリをも防ぎます。ですが広大な敷地が無ければ不可能でしょう。

余談ですが植物にも虫を避ける効果のある香草がありますので、害虫よけに使えます。
（ゼラニュウム・ニーム等）
雑草と交配し易い種類もあるのでご注意を。

そして北欧などで見られる「ツタに覆われた神秘的な家屋」ですが、建物の根本的な部分から
現代建築からは異なるので真似をすれば手痛い代償を払うことになります。住んでみたい気持ち
も分かりますが、日本の気候や施工条件から非常に困難です。

庭木を植える場合は家屋から充分な距離を空けて植えましょう。
そして植える種類や位置を計算すれば、夏場は日差しから家を守ってくれたりします。

しかし現代の庭木は手入れの暇や敷地を考えると非常に難しく、見た目以外の効果は得れないと
言えますね。

街中など家との間隔が、狭い外周面にある犬走りには植物を生やさない事！一番被害が多い
です。
犬走りはコンクリートで固めるか玉砂利で埋めるのがベストです。

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